X線一般撮影
どんな検査?
放射線のひとつであるX線¹⁾を人体に照射し、各組織を通過してきたX線量の違いを画像として表示する検査です。一般撮影は放射線を利用した検査の中で最も基本となります。X線検査による被ばく²⁾は、全身被ばくではなく部分的な被ばくであり、可能な限り低い線量で検査が行われています。放射線治療など一部線量の大きい場合を除き、通常のX線検査では身体に影響を及ぼすことはありません。
何がわかるの?
体の中の骨や臓器の状態を最も手軽に画像情報として得ることができます。
■臓器の状態や位置
■全身の骨の状態(骨折や変形がないかなど)
■体内の空気(肺や腸内ガスなどの体内ガス)
検査の流れ
以下の手順で検査をします。
①撮影部位により、着替えをしていただきます。また、貴金属品など検査に影響のあるものは外していただきます。
②検査部位を色々な方向から撮影します。
③撮影終了後、着替えて終わりです。
その他
注意すること
●妊娠されている方、またはその可能性のある方はお申し出ください。
●金属や生地の厚い衣類などを身に着けていると、それらが画像に写ることがあり誤診となる可能性がありますので、撮影部位に応じてそれらを外したりして検査着に着替えていただきます。
●ヘアピン・入れ歯・イヤリング・エレキバン・カイロ・湿布などを撮影部位につけている場合は外していただきます。
用語・略語解説
1)X線 | 非常に波長が短い電磁波の一種です。1895年にレントゲン博士によって発見されたことから、レントゲンと呼ばれることもあります。医療用のX線は撮影スイッチを押さない限り発生することはありません。 X線の特長として ①透過作用:物質に吸収されずに通過する性質 ②電離作用:物質を通過する際、道すじに沿って物質にエネルギーを与えてその物質を電離する性質 ③感光作用:写真フィルムを黒くさせる性質 ④蛍光作用:ある物質にあたると蛍光物質から光を発生させる性質 があり、X線検査・CT検査³⁾などでは、①透過・③感光・④蛍光作用が利用されています。 |
---|---|
2)被ばく | 人体が放射線を浴びることをいいます。 |
3)CT検査 | Computed Tomography (コンピュータ断層撮影)のことをいいます。 X線を使って身体の断面を撮影する検査です。 |